「スマホを買うとき、お店で年齢確認された」「フィルタリングって、結局どこまでやってくれるんだろう」――そんな疑問を持ったことはないでしょうか。今週は、国レベルで進むルール見直しの議論と、子どもが実際に使っているプラットフォーム側でもう動き出している変化、2つの動きをお届けします。
国のルールはどう変わろうとしている?
こども家庭庁の有識者会議が2026年6月26日、「青少年インターネット環境整備法」の改正に向けた中間整理報告書の骨子案を公表しました。柱は大きく2つです。1つは、フィルタリングなどの「技術的保護手段」(ペアレンタルコントロール機能など)を、今より実効性のある形にすること。もう1つは、現状は自己申告が中心になっている年齢確認について、マイナンバーカードの活用も含めた、より確実な方法を検討することです(マイナンバーの活用については、子どものネット利用が行政に把握されすぎるのではという慎重な声も一部にあります)。日本経済新聞によれば、法案としての国会提出は2027年の通常国会が目標とされています。
現行法は「保護者や事業者がフィルタリングでリスクを防ぐ」という努力義務が中心でしたが、今回の骨子案はこれを一歩進め、事業者側によりはっきりとした対応を求める方向に向かっています。一方で、豪州やEUのような「一律の年齢制限」までは今のところ盛り込まれていません。「禁止」ではなく「事業者の備えを強化する」という日本らしいアプローチと言えそうです。まだ骨子案の段階であり、具体的にどの事業者が何を求められるのかは、これから詰められていきます。
法律が変わるのを待たなくても、今使っているフィルタリング機能が実際にどこまで設定されているか、一度確認しておくとよさそうです。iOSならスクリーンタイム、Androidならデジタルウェルビーイングの設定画面から、数分で見直せます。
お子さんには
「スマホやゲームの年齢確認、これから変わっていくかもね」くらいの軽い一言で十分です。
Robloxのチャット、もう「顔で年齢確認」が始まっている
国の制度論議はこれからですが、子どもに人気のゲームプラットフォーム「Roblox」では、すでに年齢確認の仕組みが動き出しています。チャット機能を使う全ユーザーに、端末カメラでの顔年齢確認か本人確認書類の提示が必須になり、利用者は6区分(9歳未満/9〜12歳/13〜15歳/16〜17歳/18〜20歳/21歳以上)に分けられて、原則自分の年齢層と前後の層としかチャットできない仕組みへと、2025年11月の発表を経て、2026年1月には日本を含む世界展開が完了しています。日本では13歳未満のチャット利用に法令に基づく保護者同意が必要です。
Robloxでは2026年4月に、5〜8歳向け「Roblox Kids」・9〜15歳向け「Roblox Select」という年齢別アカウントの導入もRoblox公式で発表されています(詳しくは7/17の「Roblox年齢別アカウント」記事で紹介したとおりです)。今回のチャット顔年齢確認は、その仕組みをさらに一歩進め、「アカウントの年齢区分」だけでなく「実際に会話する相手の年齢」まで確認する仕組みが加わった形です。
国の制度が固まるより先に、子どもが日常的に使っているサービス側で対策が進んでいる、という好例と言えそうです。この機会に、お子さんのRobloxアカウントの年齢設定・チャット設定が実際どうなっているか、一度のぞいてみるとよさそうです(アプリの「設定」→「Parental Controls(保護者による使用制限)」から、年齢確認の状況やチャット可否を確認できます)。
お子さんには
「Robloxでチャットするとき、顔で年齢確認するようになったんだって。一緒に設定みてみようか」
来週も、子供とデジタルにまつわる気になるニュースをお届けします。
訂正(2026-07-20)
Robloxのチャット顔年齢確認の世界展開時期について、「2026年6月から世界展開が進んでいます」としていた記述を、正しくは「2025年11月の発表を経て、2026年1月には日本を含む世界展開が完了」に訂正しました。
関連する用語
- 年齢確認(Age Assurance) — 自己申告ではなく技術的に年齢を担保する仕組み全般。
- 青少年インターネット環境整備法 — フィルタリングや年齢確認の在り方を定める国内法。2027年の通常国会への改正案提出が目標とされている。


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