【26年8月24日週】今週のニュース(子供の相談窓口を集中周知/13〜17歳向けChatGPT/中学生の4割がネットトラブル)

【26年8月24日週】今週のニュース(子供の相談窓口を集中周知/13〜17歳向けChatGPT/中学生の4割がネットトラブル)

夏休みも残りわずか。宿題の追い込みや生活リズムの立て直しでばたばたしていると、子供の口数が少し減っていても「疲れているのかな」で流してしまいがちです。気になることがあっても、子供が親に向かって言葉にしてくれるとは限りません。今週は、子供が助けを求める先の話から、AIとの付き合い方、そして実際に起きているトラブルの中身まで3本。2学期が始まる前に、子供に伝えておけることが1つ増えます。

目次

子供が相談できる先は、いまどこにある?

こども家庭庁の発表によれば、政府は2026年8月20日から9月9日までを「こども・若者の自殺対策集中取組期間」と定めました。この期間設定は今回が初めてです。長期休暇の明ける前後に相談先を集中的に知らせることをねらいとしていて、こども家庭庁・厚生労働省・文部科学省・内閣府が連携して取り組みます。

注目したいのは、その届け方です。相談窓口を示したカードやステッカーの配布に加えて、次のような経路が使われます。

  • YouTubeの動画広告やSNSでの案内
  • 学習管理アプリでのバナーや動画・音声広告の掲載
  • 学校では、1人1台端末を使った相談窓口の周知

子供に「見せない・使わせない」方向のニュースが続いてきましたが、今回は逆です。大人からのメッセージのほうが、画面の中に届いていくという動きになっています。

窓口の名前だけでも、親が知っておくと違います。

  • 厚生労働省の「まもろうよこころ」
  • 内閣府の「あなたはひとりじゃない」
  • 内閣府が設けている相談ダイヤル(#9999)

広告やバナーは流し見されがちなので、「こういうのがあるらしいよ」と一度声に出しておくと、子供の記憶に引っかかりやすくなりそうです。

お子さんには: 「相談できるところがあるよ」と伝えても、いま困っていない子には自分の話だと思えず、「別に平気だし」と流されるかもしれません。「今すぐ使ってほしいわけじゃなくて、覚えておいてほしいだけ」と前置きしたうえで、「もし友達が元気なさそうだったら、どうする?」と友達の話として聞いてみると、身構えさせずに知識だけを渡しておけそうです。

13〜17歳向けのChatGPT、何が変わる?

OpenAIは2026年8月18日、13〜17歳向けの「ChatGPT for Teens」を発表したとBloombergなどが報じています。利用者が13〜17歳だと申告した場合に加えて、同社の年齢推定の仕組みが18歳未満と判断した場合にも自動的に適用されるのが特徴です。自傷や摂食障害、露骨な性的表現などが既定でブロックされ、恋愛的なロールプレイも抑えられます。

学習の側にも手が入りました。答えをそのまま示さず質問とヒントで導く「学習モード」、宿題の丸投げを見つける「責任ある宿題リマインダー」などです。「宿題にAI、どこまでならいい?」で考えた線引きを、今度はサービス側が製品の仕様として引いてきた形です。

親として先に知っておきたいのは、保護者ができることの範囲です。機能のオン・オフや使えない時間帯の設定はできますが、子供の会話の中身そのものを保護者が読むことはできません。深刻な安全上のリスクが検知されたときに最小限の通知が届く設計です。「専用版を入れたのに何も見えない」と後から戸惑わないよう、監視の道具ではないと理解したうえで導入を考えるのがよさそうです。なお対象地域に日本が含まれるかや、提供時期・料金は、現時点では公表されていません。

お子さんには: 「子供向けのChatGPTができたらしい」と聞くと、「勝手に子供扱いされるの?」「使える機能が減るってこと?」と身構えるかもしれません。まず「線を勝手に引かれるのは嫌だよね」と受け止めたうえで、「答えを教えずにヒントだけ出してくるモードって、便利だと思う?それともめんどくさい?」と聞いてみると、制限の是非ではなくAIの使い方そのものを一緒に考える話にできそうです。

中学生のネットのトラブル、実際は何が多い?

実際に多いのは、どんな内容なのでしょうか。中学生の約4割がインターネット上で何らかのトラブルを経験していた、という調査結果があります。NTTドコモ モバイル社会研究所が2026年8月3日に公表した「2025年親と子の調査」で、全国の小中学生1,200人とその親を対象に2025年11月に行われたものです。

大事なのは、その中身です。最も多いのは「インターネットの使いすぎで勉強や生活に影響」で約2割。次いで「変なメールやメッセージ」と「オンラインでの喧嘩・他者を傷つける行為」が各約1割、中学女子では「他人の投稿との比較によるストレス」も約1割ありました。親が心配しがちな「知らない人」より、使いすぎのほうが多いのです。トラブル=事件、とは限らないようです。

約4割

中学生がインターネット上で何らかのトラブルを経験した割合。内訳はインターネットの使いすぎで勉強や生活に影響が約2割、変なメールやメッセージが約1割、オンラインでの喧嘩・他者を傷つける行為が約1割(NTTドコモ モバイル社会研究所「2025年親と子の調査」、2026年8月3日公表)。

ペアレンタルコントロールを設定している中学生は、していない中学生よりトラブル経験の割合が約11ポイント低かったと報告されています。ただしこれは観測された差で、設定すればその分減るという意味ではありません。設定している家庭は、もともと会話や関わりが多い可能性もあります。見直すなら夏休み後半のフィルタリングの記事がそのまま使えますが、比較によるストレスのように設定では止められないものもあります。

お子さんには: 「4割がトラブルにあってる」と数字だけ伝えると、事件のようなものを想像して「うちは大丈夫」と話が終わってしまいがちです。実際に一番多いのは使いすぎなので、「動画を見ていて、やめようと思ったのにやめられなかったこと、ある?」と具体的な場面から聞いてみると、自分にも心当たりのある話として続きそうです。


来週も、子供とデジタルにまつわる気になるニュースをまとめてお届けします。

さいちん

編集・執筆

二児の父。コンサルティングファーム勤務。「ほしい情報が見つからないなら、自分で調べて発信しよう」と本メディアを始めました。

X(旧Twitter): @saichin_biz

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