同じニュース、メディアで比べてみる自由研究

同じニュース、メディアで比べてみる自由研究

「フェイクニュースに気をつけて」と言うのは簡単ですが、実際にどう見分けるかを子供に伝えるのは、案外難しいものです。正解を教え込むよりも、自分の目で「情報の見え方」の違いに気づく体験のほうが、ずっと記憶に残ります。今回は、同じ出来事を複数のメディアで比較する自由研究を提案します。

目次

「どれが正しいか」ではなく「なぜ違って見えるか」

NHK for Schoolには、情報を受け取ったときに注目すべきポイントを学べる教材が公開されています。この視点を借りながら、次のような手順で進めてみます。

同じ出来事を、違う情報源で見つける

新聞・テレビ・SNSなど、複数の情報源から同じニュースを探します。

見出し・取り上げ方の違いをメモする

強調されているポイントの違いに注目します。

なぜ見え方が違うのかを考える

誰に向けて書かれているか、どこを目立たせているかなどを考えます。

気づきを自分の言葉でまとめる

「どれが正しいか」でなく「見え方は一つではない」という気づきをまとめます。

社会に混乱をもたらす情報には、記事広告やプロパガンダ、誤解を招きやすい画像、悪気なく広まる誤情報など、いくつもの種類があります。すべてを「フェイク」と一括りにせず、種類ごとの違いに目を向けることも、この自由研究のポイントです。

子供の目線では

子供にとって、SNSで流れてくる情報はテレビや新聞と同じくらい”当たり前”の情報源です。タイムラインを流し見しているだけなのに、いつの間にか「みんなそう言っている」ような気になってくる——そんな感覚を持ったことがあるかもしれません。だからこそ、「これは危ないから見るな」と遠ざけるより、情報には発信元によって伝え方の違いがあるという前提を、自分の手で確かめておくほうが実践的です。実際に高校生が自らフェイクニュースの教材を作った例もあり、子供自身がこのテーマの「作り手」側に回ることも十分できる探究だと分かります。

親に知ってほしいこと

メディアリテラシーは、一度教えたら終わりというものではなく、日々の情報接触の中で育っていく感覚です。この自由研究をきっかけに、ニュースを見るときに「誰が・何のために・どう伝えているか」を親子で確認し合う習慣ができると、効果が長く続きます。

子供から伝えたいこと

「同じニュースのはずなのに、見るところによって全然印象が違ってて、今まで一つも疑ったことなかった自分にちょっとびっくりした」

親子で話してみたいこと

  • 普段、ニュースはどこから知ることが多い?
  • 「これ本当かな?」と疑問に思ったとき、どうやって確かめる?

ちょうどいいところを考えるなら

「全部の情報を疑う」のも「全部を信じる」のも極端です。気になったニュースだけでも、別の情報源をもう一つ確認してみる、という程度から始めるのが現実的です。

さいちん

編集・執筆

二児の父。コンサルティングファーム勤務。「ほしい情報が見つからないなら、自分で調べて発信しよう」と本メディアを始めました。

X(旧Twitter): @saichin_biz

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