新学期が始まると、「そういえば夏休みの間にルールがなし崩しになってたな」と気づく家庭は多いはずです。そこで親がまた新しいルールを一方的に言い渡すと、子供は「また決められた」という受け身の気持ちで受け止めがちです。同じ見直すタイミングでも、話し合って決め直す「家族会議」という形にするだけで、納得感はずいぶん変わってきます。
ルールは「決める人」より「決め方」で変わる
東京都の「ファミリeルール」など自治体のガイドでは、家庭のデジタルルールは親が一方的に決めるのではなく、家族で話し合って作るプロセスそのものが重視されています(東京都)。
79.5%
低年齢層の保護者がルールを決めている割合(こども家庭庁「令和7年度青少年のインターネット利用環境実態調査」速報、2026年2月)。学校種が上がるにつれ「決めていない」家庭が増える傾向。
こども家庭庁の調査(2026年2月速報)でも、低年齢層の保護者の79.5%がルールを決めている一方、学校種が上がるにつれて「決めていない」家庭が増え、保護者と青少年の認識のギャップも広がる傾向が示されています(こども家庭庁「令和7年度青少年のインターネット利用環境実態調査」速報)。学年が上がるほどルールが形だけになりやすいなら、新学期は「決め方」から見直すいい機会かもしれません。
子供の目線では
夏休み中は21時まで友達とグループ通話をしていたのに、新学期になったとたん「もう21時は遅いから」と時間だけ元に戻されたら、子供にとっては「話し合いも無しに、また一方的に決められた」という受け止めになります。実は部活の連絡がその時間に回ってくることもあり、単純に時間を戻せばいいという話でもなかったりします。そうした事情を聞かれないままルールだけ変えられると、「守らされるもの」として反発が生まれやすくなります。一方、自分も話し合いに参加して決めたルールなら、多少不便でも「自分でも納得した約束」として受け止めやすくなるのです。
家族会議、3つの進め方
まず現状を出し合う
親が心配していること、子供が困っていること・不便に感じていることを、それぞれ言葉にして出し合う
話し合って決める
一方的な禁止事項ではなく、「平日は何時まで」「困ったときはどうするか」など、具体的な約束として一緒に決める
書き出して掲示する
決めた内容を紙に書き、親子でサインして目につく場所に貼っておく。文部科学省委託の情報モラル教育教材でも推奨されている方法です
親に知ってほしいこと
- ルールを決めているかどうかは、学年が上がるほど低下する傾向があります
- 話し合って決めるプロセスそのものが、ルールの納得感・定着に影響します
子供から伝えたいこと
「正直、ちょっと使いすぎてるかもって自分でも思うところはある。でもいきなり『はい時間厳守』って決められると、それだけでムキになって直したくなくなる」
親子で話してみたいこと
- 今のルールで、正直「もう合ってないな」と感じているところはある?
- 言おうかどうか迷って、言えていないことはある?
ちょうどいいところを考えるなら
すべてを親が決める、すべてを子供の希望通りにする、のどちらでもなく、「まず出し合ってから一緒に決めて、書き出して掲示する」という進め方を目安にしている家庭もあるようです。一度決めたら終わりにせず、学年が上がるタイミングごとに話し合い直す機会として続けていくのも一つの方法です。


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