記事に出てくるデジタル関連の用語を、できるだけやさしい言葉でまとめました。ニュースや設定画面で見かけたとき、確認する場所として使ってください。用語は記事で新しく登場するたびに少しずつ増やしていきます。
家庭でよく出てくる用語
スクリーンタイム
スマホやタブレットの利用時間を記録したり、アプリごとに使える時間を制限したりできる、端末の標準機能です。iPhoneでは「スクリーンタイム」、Androidでは「デジタルウェルビーイング」と呼ばれます。設定場所は端末やOSのバージョンによって異なります。
ペアレンタルコントロール
保護者が、子供の端末やアプリの使える範囲(利用時間・課金・閲覧できる内容など)を管理する仕組みの総称です。端末の機能、アプリ内の設定、専用アプリなど、いくつかの手段があります。
ガチャ
ゲーム内で、お金(または無料でためたポイント)を払い、くじのようにランダムでキャラクターやアイテムを得る仕組みです。ほしいものが出るまで繰り返しやすく、課金が高額になりやすい要因の一つとされます。
PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)
全国の消費生活センターなどに寄せられた相談情報を集めて分析する、国民生活センターのデータベースです。子供のゲーム課金トラブルなどの統計の出どころとして、ニュースでよく引用されます。
GIGA端末
国のGIGAスクール構想にもとづき、自治体や学校が児童生徒に1人1台配布する、学習用のパソコン・タブレットのことです。低学年のうちから画面操作に慣れるきっかけにもなっています。
機能限定スマートフォン・子供向けスマートフォン(キッズケータイなど)
通話やGPSでの居場所確認、決まった相手とのメッセージなど、機能を絞った子供向けの端末です。国の実態調査でも「通常のスマートフォン」と分けて集計されます。「持たせる/持たせない」の中間の選択肢として使われることがあります。
年齢確認(Age Assurance)
利用者の年齢を、自己申告だけでなく技術的に確かめようとする仕組みの総称です。「年齢認証」よりやや広い意味で使われ、SNSやゲームの年齢制限をめぐる議論でよく登場します。
ティーンアカウント
Instagramなど Meta のサービスが用意する、未成年向けに初期設定を制限したアカウント区分です。表示される内容やメッセージのやり取りに、大人のアカウントとは違う制限がかかります。
Common Sense Media
アプリや映像コンテンツを年齢別に評価・解説している、米国の非営利団体です。海外の記事で、子供向けサービスの評価の出どころとしてよく引用されます。
シェアレンティング(Sharenting)
親が子供の写真や動画をSNSなどに日常的に投稿することを指す言葉です。「share(共有する)」と「parenting(子育て)」を組み合わせた海外発の造語で、成長記録として親しまれる一方、位置情報や将来の子供の気持ちへの配慮が話題になることもあります。
デジタルタトゥー
一度ネット上に公開された情報は、完全には消し切れないことを刺青にたとえた言葉です。子供の写真や投稿についてもよく使われます。
whoo(フー)
友達同士でリアルタイムの現在地を地図上に表示し合う、位置情報共有アプリです。中高生を中心に利用が広がっています。位置をぼかす「ゴーストモード」など、共有を調整できる機能もあります。
公衆Wi-Fi
海の家や宿泊施設、カフェなどで誰でも利用できる、無料・共用の無線LANサービスです。通信内容を読み取られる「盗聴」や、正規のものとそっくりな名前の偽アクセスポイントに接続してしまう「なりすまし」のリスクがあるため、接続前にアクセスポイント名を確認するなどの注意が必要です。
生成AI
指示(プロンプト)を出すと、文章や画像、音声などを新しく作り出してくれるAIの総称です。ChatGPT・Gemini・Copilotなどが知られています。会話や関係づくりに特化したタイプは、区別して「AIコンパニオン」と呼びます。
AIチャットボット
生成AIを使い、文章のやり取りで会話ができるサービスや機能のことです。宿題の質問や調べもの、雑談の相手として使う子供も増えています。
プロンプト
生成AIに入力する指示や質問の文章のことです。何をどう聞くかによって、返ってくる答えの内容が変わります。
ハルシネーション
生成AIが、事実と違う内容を自信ありげに答えてしまう現象です。もっともらしく書かれているため、大人でも見抜きにくいことがあります。答えをそのまま信じず、他の情報と照らし合わせて確かめることが大切です。
ニュースでよく出てくる制度・法律の用語
海外を中心に、子供のオンライン安全をめぐる制度は今も議論が続いています。ここでは、賛否のどちらにも立たず、何を指す言葉なのかだけを説明します。
青少年インターネット環境整備法
子供が安全にインターネットを使える環境づくりを定めた日本の法律です。SNSの年齢確認の義務化などをめぐり、今後の改正が焦点になっています。
子どもオンライン安全法案(KOSA)
プラットフォームに子供の安全確保を求める、米国で議論が続いている法案です(Kids Online Safety Act)。表現の自由や運用への影響をめぐって賛否が分かれており、法案の版によって内容が変わってきた経緯があります。
子どもネット・デジタル安全法(KIDS Act)
KOSAを含む、米国の子ども向けデジタル安全法案をまとめたパッケージの呼び名です(Kids Internet and Digital Safety Act)。
(英国)オンライン安全法 / Ofcom
英国のオンライン安全法(2023年成立)は、事業者に有害コンテンツ対策などを求める法律です。その執行を担うのが Ofcom(英国情報通信庁)です。
(英国)子ども向けデザイン規範(Children’s Code)
英国の情報コミッショナー(ICO)が定めた、子供に配慮したサービス設計の規範です。通称は Age Appropriate Design Code。海外の設計ルールの議論でよく参照されます。
COPPA
米国の、13歳未満の子供の個人データ収集を規制する法律です(児童オンラインプライバシー保護法)。海外サービスが年齢を尋ねる背景として登場します。
(EU)デジタルサービス法(DSA)
EUの、大手プラットフォームに透明性や安全対策を求める規制法です(Digital Services Act)。
国際年齢レーティング連合(IARC)
ゲームなどの年齢レーティングを、地域ごとの表示(日本のCEROなどに相当)に変換する国際的な仕組みです。Robloxなどが採用しています。
eSafety Commissioner
オーストラリア政府のオンライン安全規制機関です。同国の16歳未満SNSアカウント禁止法の執行・助言などを担っています。
災害時によく出てくる用語
大きな地震などの災害が起きたとき、家族の安否確認に使える公式サービスです。
災害用伝言ダイヤル(171)
NTT東日本・西日本が大規模災害時に提供する、音声で安否を伝え合える電話サービスです。「171」に電話をかけ、案内に従ってメッセージを録音・再生します。
web171(ウェブいちなないち)
災害用伝言ダイヤル171のWeb版です。電話の代わりに、パソコンやスマートフォンから安否情報をテキストで登録・確認できます。
災害用伝言板
NTTドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルなど各キャリアが災害時に提供する、Web上で安否情報を登録・確認できるサービスです。171・web171と同様、大きな災害の直後に利用できます。
偽・誤情報(にせ・ごじょうほう)
総務省などが使う言葉で、意図的に作られた誤りの情報(偽情報)と、意図せず広まってしまった誤りの情報(誤情報)をまとめて指します。だますつもりで流されるものだけでなく、「役に立つと思って」善意で広めてしまうものも含まれるのが特徴です。とくに災害のときは後者が増えます。
